私が初めて購入した古い Fender Japan(フェンダージャパン)のギターをオリジナルに近づける改造企画、最終回。
指板にクリアを塗るのを忘れてしまい、塗ったニスが剥がれてしまいました。塗装を剥がして再度塗装いたします。今回は塗装が剥がれないように、水性ウレタンニスを着色し塗装することにします。
そろそろ飽きてきた完成に近づいてきましたので、いったん仮組みしてピックアップ交換など、時期をみて次の機会におこなうことにしました。
前回の記事
指板の塗装剥がし
水性ニスを塗った後にクリアを塗り忘れてしまい、塗装が剥がれてしましました/(^o^)\
塗装した回
結果的には剥がれて正解でした。
塗料がペロンと剥がれてしまうということは、指板に塗料が定着していないということ。しっかり塗料が指板にくっついていないということは、音の振動を止める結果になるはずです。サスティンとおねーさんの髪の毛は長い方がイイ派の私には、今回の塗装剥がれは結果オーライです。
では、塗装を剥がしましょう\(^o^)/
ペロンと剥がれる箇所もありますが、塗料が食いついている箇所もあるためヤスリで落としていきます。
フレットの溝に付いた塗料は、泣く泣くそのまま放置することにします。フレット付近がヤスリでダメージを受けてしまいますと、フレット打ちから作業をやり直しです。
すげー時間かかって剥がしたよ\(^o^)/
指板まで削ってしまわないように慎重に作業したため、かなり時間がかかりました。
再塗装
おそらく、皮膜が水性ニスは柔らかいのでしょう。今回は乾燥後に皮膜が堅くなる【水性ウレタンニス】に水性ニスを混ぜて、若干色を付けることにします。
フェンダージャパンや本家FENDER USAのネックは『飴色』というのでしょうか、色が付いたクリアーな感じです。同じような風合いを色の調合で出すことが出来れば1番良いのですが、クリアは変色する場合があるので塗装素人に難しい作業です。
本来であれば、ネックの塗装をすべて落として塗るのが良いのですが、ロゴマークなども消えてしまいます。FENDERのデカールなどはヤフオクなどで販売されていますけど、法的に大丈夫なんでしょうかね?同じメーカーだし大丈夫な気もしますが私にはわかりません。Fender のロゴマーク付近だけ塗装を残すという手もありますが、チープな感じがしますので私は指板のみ塗装することにしました。
サクックリアラッカーをスプレーで吹けば良いんですけどね。
我が家の場合は、臭いのがバレるとママちゃんに怒られます(・v・*
ここはおとなしく筆で塗りましょう。絵の具用の筆で塗っています。
北海道式のピースサインではありません。3回目塗りましたの画像。
トータルで5回塗りました。薄く塗って、2~3時間乾かし、の繰り返し。5回塗ってから丸1日乾燥させてます。
乾燥後、1000~1200番のヤスリで整え、コンパウンドかけてできあがり。今度の塗装はガチガチなはずです。
あまりビカビカですと他のボロい部分と調和が取れなくなりますので、ホドホドなフィニッシュ具合としました。ヘッドの元色よりも色が薄くなって「フレット交換しました」感が100%です。杢目がハッキリと見えるので、これで良しとします/(^o^)\
ペグ交換
型番
GOTOH/SD91 MG 05M-N-L6
GOTOH マグナロック(クルーソンタイプ)です。フェンダージャパンの古いタイプのペグは、大抵ブッシュ系が8.8mmの物が使われています。クルーソンタイプのギターはGOTOH-SD91シリーズというのが取り付けられているようです。
今回はSD91シリーズのマグナロックを取り付けます。定番の品で「チューニングが狂いにくい」とネットウワサのようです。私はマグナロックを初めて使うのですが実際はどうなんでしょうかね。
改造された品もクルーソンタイプでサイズも同じ。ポン付けできるはずです。
ブッシュは購入時から付いていた物です。黒いクルーソンペグに変えましたが、ブッシュは純正のクロームブッシュにマジックで黒く色を塗ってそのまま使っていました/(^o^)\
元のペグを取り外しまっすぐにペグを付けれるよう、直線ライン目印のマスキングテープを貼ります。
ご親切に、1~3弦箇所にシールが付いてます。さすが国産!
1~3弦のペグは弦を通す穴が小さめに作られています。
念のため定規も当てて、まっすぐに慣れて取り付けます。
ネジ穴もそのままで、サクッとポン付け完了。
ぐるぐる回すと先端が外れます。特殊な構造ではなく、弦を巻くとネジが閉まる仕組みで非常にシンプルな仕組み。
弦を穴に通して、ペグを巻いてチューニングを合わせます。
これでチューニングを合わせた状態です。ペグを回すと弦がしっかりとロックされます。弦がマキマキきされないので、チューニングが狂いにくい感じなんでしょうね。
余った弦を切らないと弾くときに左手に襲いかかってきて負傷します。これから何度も弦を外し調整を行うので、すべて調節が終わったらカットします。
穴に通してペグを巻くだけなので、弦の取り外しがとっても便利。
GOTOHマグナロック最高(・V・*
審判の時
組み立てる前に重量を量っておきます。私が持っている電子はかりは3キロが上限なため、ボディーとネックに分けて重さを量っていきます。
フェンダージャパンのストラトだと、3.5キロ以内であれば合格とします(・V・*
年季の入った電子はかりにボディとジョイントプレート+ネジを乗せ重量を量ります。
2572g
今度はネックです。ペグ、ナット全て付いています。弦は無し。
664g
合計 3236グラム (・v・*
3.5キロを切りました。合格です。
しかし、あと236グラムなんとかならんかな/(^o^)\
軽量ペグに交換し、ザグリをもう少し拡大すればいけるかな?それか塗装剥がしてボディ削ってラッカー塗装すれば3キロは切ってくれそうです。どれも面倒なので今回はこれで我慢しておきます。
すべて組んだ姿がこちら。
57年モデルに近づけるためテンションガイドも付けました。カモメ型はチューニングに影響しそうなので、滑りの良さそうなT字型を取付け。
なかなか良い感じに【おっさん仕様】になったのではないでしょうか?
かなりノーマル状態に近づきましたと思います。
イイ感じに古くさい感が出ていますね。買ってから31年経してますので実際に古いんですけどね。今回の改造で取付けた金属パーツがすべて新品なのでミスマッチ感がありますが、そのうちイイ感じに劣化してくれることでしょう。
かなりエモくなったと思います。
数日間チューニングを合わせ、ネックが安定してからオクターブ調節などをおこないました。。
弦高
6弦12フレットで弦高 1.5mm /(^o^)\
1弦も同じくらいでセッティングしてます。ビビリ無しでここまで落とせました(・v・*
最終的に、2mm弱で6弦1弦を調整し、241Rに合わせて他の弦を調節しております。
音
肝心の音ですがハイとミッドがスカスカです。ピックアップも出力がなく、なんともいえないしょぼさ。まさに大きな粗大ゴミです。次回はピックアップ交換予定です。
生音がまったく問題なし。もともと鳴りがよくサスティンもあったギターですので当たり前です。今回の改造で以前より生音がデカくなりました。ピックアップとアッセンブリを交換すればバリバリ実戦で使えそうな感じです。
重さ
重さも許せる範囲の3.2キロ強。おそらくストラトではかなり軽い部類ですね。
さすがバスウッド/(^o^)\
今後は外見を変えず、もう少し減量できたらなと考えておりますが、ボディ交換したほうが効果は高いですよね、そうするとネックも交換して…
別のギターなっちゃうよ\(^o^)/
このギター本来の特性を生かしつつ、もう少し減量できたらなと考えております。
弾きやすさ
超弾きやすいです(・v・*
184Rよりも、かなり弾きやすいです。チョーキングで音が詰まる箇所がいくつかありましたが、すり合わせとプレットのトップをしっかりと調整したらチョーキングで詰まりは無くなりました。
チューニング
チューニングはかなり安定しています。ロックナットほどではありませんが許容範囲です。
個別の実力はわかりませんが、ローラーナット+マグナロックの組み合わせは、クルーソンペグタイプであれば最強かもしれません。
現在、アームはノンフローティングでボディーにベタ付け。しばらくはこのまま遊んで、フローティングも試してみたいと思っております。
結果、メインギターに昇格!(・v・*
ピックアップ変えたらね/(^o^)\
あとがき
FENDER JAPANのストラトは、値段も安く物もいいです(値段の割に)。ただ、ピックアップや電気周り次第なところがあります。ポン付けできるパーツが豊富なので、改造に困ることはほとんどありません。
ひとつ注意しなければならないのが、インチとミリの規格の違いです。基本的に、FENDER USAやメキシコはネジやポットのサイズがインチ規格、FENDER JAPANはミリ規格です。FENDER JAPANのギターにUSAパーツのネジなど穴のサイズが違いますので、無加工で取付けられません。その辺を注意すれば気軽にドレスアップもできます。
FENDER JAPAN は安くて作りもよく(値段の割に)、中古でも安く取引されているのでオススメです。古い物をノーマルで弾くもよし、バリバリに改造するのもよし、気軽に始められます。
みなさんも、レッツトライ(・v・*
終わりに
アクセスがまったく伸びないギターネタ7連発でした(・v・*
ママちゃんに、改造前と改造後を見せたんですが、
「どっか変わったの?」
と言われたよ/(^o^)\
以上、ぬむめでした。
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