私は幽霊がそれほど怖くない。だが怖い話が大好きだ。そして私は幽霊を見た事が無い。見た事があっても私が気が付いていないのかもしれない。
今回の話は、『見た事が無いから幽霊は信じないし怖くない』という話ではない。私が幽霊を『怖くない』というには、それには理由がある。
私が幽霊を怖くない根拠をお話ししよう。
その前に、この話には前提条件がある。
まず、『幽霊がいる』ことが前提で話している。
そして、『幽霊とは、生きている人間が死んで、化けて出る行為』と定義する。
『貞子』や『ジェイソン』など、固有名詞を持っている『ネームドお化け』には通用しない。村の言い伝え系の化け物も『ネームドお化け』に属する。
遭遇したら素直にあきらめよう。
幽霊は物理攻撃してこない
怖い話で幽霊が直接物理攻撃をしてくる話を見た事が無い。幽霊は物理攻撃しないと仮定すると、色々とつじつまが合う。
一般的に幽霊は実態がなく、透けて見えたり、本来いる事が出来ない場所(2階の窓の外など)にいたりする。
これは幽霊が物質として質量があるならば、地球の重力が働くことになる。
もし幽霊が空中に浮いているとするなら、上昇するベクトル(力)が必要になる。空中に静止する為には、それなりの力が必要だ。
幽霊が空中に浮くために、地面を激しくけってジャンプしたり、深い水の底から水面に泳ぐように空中に浮く描写を見た事がない。そして大抵の幽霊は半透明であったり、霧状の実態を持たない場合が多い。
おそらく質量が無いか、ほんのわずかなのだろう。
難しい話は省略するが、質量が無いということは、幽霊は物を持ったり触ったりできないのだ。怖い話に『幽霊に触られた』話を目にすることがあるが、大抵は寝ている状態だったり、幽霊を直視していないものがほとんどだ。ほんの少し触られるくらいは我慢しよう。電車の中で触った触られたの痴漢騒ぎになる事に比べれば、どうでもいいことだ。
浮いている時は質量がないが、攻撃する時だけ質量があるなんて馬鹿げた設定はナンセンスだ。
もしも私が、そのような能力がある幽霊だとしたら、幽霊の私は迷わず世界制服をするだろう。自分の都合のいい時だけ攻撃できて、それ以外は透明になる事が出来るなんて無敵同然だ。
今までに何十億人と死んだ人がいて、私の様に考える幽霊は一人や二人ではないだろう。世界征服されていない事を考えると、物理攻撃は無理なのだ。
仮に物理攻撃できる状態だとしたなら、こちらからの攻撃も効くはずだ。己自身の拳で勝てばいい。物理攻撃されないなら、それはいないも同然。気にしなければいいだけだ。もし気になるなら、近くのコンビニに行って夜明けを待ったり、友人や家族に助けを求めればいい。
もしも幽霊が追いかけてきたら、素直にあきらめよう。
呪われない
幽霊になると、透明になったり空中に浮けたりと、生きている人間からするとさまざまな特殊能力を持っているわけだが、物理攻撃は無いということがわかった。
では呪われた場合はどうだろうか?
呪いのセルフイメージ図
まず、呪いとはなんだろうか?
呪い(のろい)とは、人または霊が、物理的手段によらず精神的あるいは霊的な手段で、悪意をもって他の人や社会全般に対し災厄や不幸をもたらせしめようとする行為をいう。 呪い - Wikipedia
呪いの意味である『精神的な手段』に着目したい。
たとえば、私が誰かを精神的に攻撃したとしよう。
【私にもできそうな精神攻撃】
- 不幸の手紙を出す
- いたずら電話をする
- 悪い噂を流す
ざっと思い浮かんだだけでこんなところだ。
まず、1,2、とも物理的要素になるので幽霊にはできない。3番の悪い噂を流す幽霊というのは、想像するだけでゾッとするが、幽霊にそのような事は出来ないだろう。
他に精神攻撃できる事といえば、人の悪口を言ったり、パワハラまがいの事を言うくらいだ。
そうすると、精神攻撃をするには「会話」する能力が必要になる。
だが、たいていの怖い話に登場する幽霊は長文をしゃべらない。タイムリーな怖いセリフを一言しゃべったり、笑い声が聞こえたりするくらいだ。
では、言葉以外の精神攻撃で、外部から生きている人間の脳に直接影響を及ぼす事は可能だろうか?
死んで幽霊になった事によってそのような特殊能力がつくとは考えにくい。
そんな能力が死ぬことで追加されるなら、もやは死んだのではなく生命のバージョンアップである。私が幽霊でそんな能力があれば、迷わず世界征服だ。
やはり脳に直接影響を与える呪いというのは考えにくい。
恐怖体験をして、自我が崩壊する事が呪いという現象を生むのではないだろうか。
それならつじつまが合う。そして攻略可能だ。
本を読んで徹底的に精神面を鍛えることだ。
話題のこの本を読んで精神力を鍛えれば、呪いに打ち勝つことができるだろう。
それでも呪われたら、霊能力がある友達に相談するか、知り合いの霊能力者、または近くのお寺に駆け込み助けてもらおう。それが無理だったら、素直にあきらめよう。
心霊スポットなどへ行かない
どこにでも心霊スポットと呼ばれる場所がある。トンネルだったり、廃屋だったりと。そういった心霊スポットに行くのはとても危険だ。そこは幽霊の居場所(ホーム)だからだ。
サッカーを例にするとわかりやすい。アウェイは大抵不利なのだ。常に自分が得意とするフィールドで戦うことを心がけるようにしよう。
ここまで読んだ人なら、幽霊に負ける事は無いはずだが、さすがにアウェイだとマズイ場合がある。地元では強いサッカーチームが、敵地ではまったく勝てない事はよくある話だ。
私の場合、ホーム(自分の住まい)に幽霊がでたとしても、まったく負ける気がしない。幸いな事に家族というサポーターまでいるのだから。
心霊スポットなど行かなければいいだけの話なのだが、仕事や旅行などで知らない土地に行く事があるだろう。そのような時は、常にアウェイ環境であるため、幽霊に遭遇した場合は、不利な戦いになるかもしれない。しかし、ここまで記事を読んだ精神力がある人なら、アウェイでも負けることは無いだろう。
それでも念のため、知らない土地に行く時は、恋人や家族や友人と行くと安心だ。いないなら素直にあきらめよう。
終わりに
正しい知識をもっていれば、幽霊はそれほど怖くない事がわかっていただけただろうか。
今回は幽霊の話だが、機会があれば『ネームドお化け』と宇宙人の対処方法も説明したい。
ここに書かれている以外の現象が起きた場合は、素直にあきらめよう。
以上、ぬむめでした。