ぬむめ ブログ

趣味の記録や雑記ブログ

中学校の宿題で提出するためにネット環境が必要になるものを出すんじゃないという話

私が忘れてしまわないうちに文章に残しておきたい事がある。

うちの可愛い娘ちゃんは現在高校1年生(JK1)なのだが、娘ちゃんが中学校時代に出された宿題に疑問を感じたことがあった。


インターネット環境が推奨される宿題内容


娘が中学校時代の3年間のうち、レポートを書いて提出するという宿題が出された。内容は様々だが、基本的な宿題内容は『調べてレポートで提出』というものだ。


f:id:numume:20170528230456j:plain


教科書を読むより『自分で調べてレポートにする』という事は、より深く物事を知るきっかけになるし、記憶の定着に有効だろう。素晴らしい宿題内容だと思う。


だが、問題なのがレポートを書くのにインターネット環境が必要ということだ。


娘が中学生の頃、宿題のレポートをどのように書けばいいか、私に相談に来た。レポートにする資料は何なのかと尋ねたところ、私は娘の回答に驚いた。それは資料が学校側で用意されていないということ。

レポートの内容は自由に設定するのか?と聞いたが、内容はある程度指定されている。私は資料が無いのにどうやって調べるのか娘に尋ねた。

すると『インターネットを使って』と回答した。さすが現代っ子である。


ここで私は疑問に思った。パソコンは無い人はどうするのだろうか?


娘に聞いた。回答は『スマホで調べるんじゃない?』と。


じゃあスマホが無い家庭はどうするんだ?と聞いたら、驚きの回答がかえってきた。


娘の話だと、インターネットが無い家庭は、学校の図書室にある資料から調べる。それ以上の資料が必要なら街の図書館(学校から徒歩20分ほど)で調べるらしい。


私は「教科書に書いてある物を参考に書けばいいんじゃない?」と言ったのだが、それだとまったくお話にならないらしく、詳細な資料が無いと採点は低くなる。


採点基準 - 資料に何を使うか

レポートなので、詳細に書いてあるかが重要なのはわかる。資料は各自用意する訳だ。娘が話す資料を用意する手段が下記のもの。


f:id:numume:20170528231512j:plain


教科書

教科書にある記述では情報量が少なく、採点は低い。低いだけならいいのが再提出の可能性もある。


学校の図書室

それほど本が豊富ではなく、教科書と類似したものが多い。あとで説明するが、課題によっては資料すら無い。


街の図書館

大きな私立の図書館が学校から徒歩20分ほどの場所にある。徒歩20分とはいえ学校の校区から外れているので行動には友達複数人での行動や保護者同伴などが推奨される立地だ。図書館でレポートを制作すればいいのだが、自由スペースが埋まっている場合は資料本を借りて自宅に戻る事になるが、本の返却が必要になる。


インターネット

今はインターネットでサクッと調べてレポートを書ける時代だ。教科書や図書室で調べる必要はない。便利な時代だ。ほとんどの生徒がネットを使って資料を集める。


私が疑問を感じたのは、生徒全員にインターネット環境があるのかということ。

インターネットを使わない場合は、資料不足で採点が低くなったり、遠くまで資料を見にいかなければならないのだ。これでは条件が平等ではない。


授業でレポート提出が宿題とされた内容


教科書や副教材、提供された資料をレポートにまとめるならば問題は無いのだが、インターネットが無いと不可能ではないかと思えるものまである。

私の記憶にある中で、出された宿題内容が下記のもの。


ある作曲者の経歴を調べ、それをまとめてレポート提出

音楽の授業課題。バロック時代の作曲家を一人調べてレポートを書き提出。教科書に書かれていない作曲家の生涯と代表曲を書かなければならない。


ノーベル賞を受賞した人物を一人調べてレポート提出

理科の授業。ノーベル賞(種類は問わない)を受賞した人物を調べ、生立ちやノーベル賞の詳細をレポート提出する。教科書に書いてある人物以外でなければならない。


世界遺産を調べレポート提出

社会の授業で、世界遺産の一つを調べレポートを書き提出する。教科書を見たが、世界遺産の名前くらいしか掲載されていない。


松尾芭蕉の句を調べ、レポート提出

国語の教科書に掲載されている物ではなく、別の句を調べレポート提出する。図書館に行けば資料は沢山あるだろうが、学校の図書室には無い。


ある街の企業の歴史について調べレポート提出

修学旅行の事前学習。修学旅行で訪問する企業(一流企業)の歴史を調べる。修学旅行は学校によって行先が違うため、教科書に載ってるわけがなく、書籍もない。


ある街の祭りや観光資源調べレポート提出

修学旅行で訪れる街の歴史や観光資源を調べレポート提出する。もはやインターネットが無いと不可能ではないかと思える宿題だ。


歌舞伎の歴史を調べレポート提出

音楽の授業で、歌舞伎の歴史を調べレポート提出する。教科書に記載されいてる情報は非常に少なく、図書館に行くレベルの内容だ。私にはウィキペディアをコピって来いとしか思えない内容。


インターネットは当たり前なのか


私にはネット環境は当たり前だし、娘もそうだ。

私は仕事でパソコンをMS/DOS時代から使ってる。現在はNTTの光回線を契約し、WiFiを使ってどの部屋からでもスマホタブレットからネットへのアクセスが可能だ。パソコンもデスクトップ型が2台あり、2台ともグラフィック処理が可能なミドルハイスペックで、私が使っているデスクトップPCは、現在あるオンラインゲームのほとんどをプレイする事が出来るスペックのもの。ノートPCもあるので、トイレからブログの投稿も可能といった感じだ。

娘の宿題は、もちろんネットで調べてレポート提出をした。娘のレポートが再提出になった事もなく、結果はコンスタントにA+の評価をもらっていた。

でも、これが当たり前なのだろうか?


うちの娘が中学3年生の時、スマホを持っているのはクラスの40%程度だったらしい。今現在の高校になると90%ほどになるのだが、中学ではその程度だろう。


f:id:numume:20170529031940j:plain


クラスの半分の生徒はスマホを持っていなかったとしても、家にパソコンがあれば問題は無いのだが、下記グラフを見てほしい。


f:id:numume:20170529012305p:plain

総務省|平成28年版 情報通信白書|インターネットの普及状況


私の娘が中学生だった頃の総務省にあるインターネット普及率を示したグラフだ。グラフからわかる通り、17%は家にインターネット環境が無いのだ。パソコンどころかスマホも無い状態だ。

学校のクラス人数が50人だった場合は、7人位はネット環境が無く、レポート提出のような情報を調べる宿題では、ネット環境がある生徒に比べると不利な状況になっていることになる。

全年齢を対象にしている調査なので、中学生の子供を持つ家庭のネット利用率はもっと高い数字になると思うが、その数字が100%になる事は無いだろう。


義務教育期間に格差があっていいのか


この話が大学や高校であったなら、私は何も不満はない。経済格差で行く学校が違うだろうし、無理して入学させた場合は親は、それなりの経済的負担の覚悟はあるだろう。だが、この話は義務教育期間である中学での話だ。

経済的格差で子供が塾に行ってる子と、そうではない子で学力が違うのはわかる。金銭的な理由で学校からの教材以外を購入できず学力が上がらないのもわかる。だがインフラやネット端末などで格差はいいのだろうか?


f:id:numume:20170529033036j:plain


今はネットで動画を見て勉強したりするのも当たり前の時代だ。そういった直接学力に関係するものではなく、宿題を提出する情報収集能力の話だ。

物事を検索する能力が高い方がいいのは間違いなのだが、クラスの生徒全員に出される宿題に対し、回答方法が平等ではない。ネット環境がある方が有利なのはいい。だがネット環境が無い場合は不利益がこの場合は大きすぎる。


経済格差でネット環境が無い場合だけではない。テレビを見ない人がいるように、経済的な理由以外でネットを必要としていない人がいるのも事実。だが現状では、義務教育期間であってもネット環境が無いと宿題で不利になってしまう事があるのだ。


今後タブレット端末を使った授業が義務教育期間でも多くなるだろうし、ネットの普及率も100%により近づくはずだ。だが小中学校の義務教育期間に限っては、ネット環境が無いとできない宿題は止めてほしい。宿題に関しては、問題の難しさはともかく、達成する条件は完全に平等であるべきだと私は思う。


これは私が住む地域の、それも私の娘が通っていた学校の話です。地域によって状況は違うだろうし、もっと酷いのかもしれません。

今後、行政手続きや企業への問い合わせも『ネット環境が必須』の方向へ進んでいくでしょう。行政手続きや生活に必須な企業には、今後もネット環境が無くとも対応できるよう願っています。


終わりに


『ネットで調べさせる宿題だしてんじゃねーよ』

という話でした。


でも結局ネット必須になるんだろな/(^o^)\


以上、ぬむめでした。