はちゅねミクギターの制作過程を解説します。その10です。
初音ミクではありません。
『その10』まで続きましたが、今回で終わりです。
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完成している物の記事
謎の現象を修正
謎の気泡ができてしまいました。
おそらく、『との粉』が原因ではないかと思います。ラッカーは粘り気があるのですが、水性塗料はサラサラしているので、との粉の乾燥しきっていない部分が気泡になったようです。
やり直しだよ/(^o^)\
ヤスリやスクレーパーでサンディング層を剥がしていきます。
導管に入っている「との粉」をブラシを使って落としていきます。
またサンディングシーラー塗ります\(^o^)/
今度は大丈夫そうです。
水性ウレタン塗料は『との粉」の必要ないかもですね。アッシュ系やマホガニー素材を使う場合でも、水性ウレタンを使うなら水性のサーフェイサー系がいいかもです。サンディングで導管埋めちゃうのが一番手っ取り早くていいですね、次回から私はそうすることにします。
エスカッションやジャックフタなどもサンディングシーラーを塗っていきます。
本塗装に入ります。水性ウレタン塗料で塗っていきます。
こちらもサンディングシーラーと同様に、
塗る→乾かす→水研ぎ の工程です。
側面も、塗料の継ぎ目ができないように塗っていきます。
塗る→乾かす→水研ぎ の工程を20回くらいやってます。ギターの塗装は薄い方がいいますが、ボディを保護する面ではウレタンの厚い塗装がいいです。水性塗料なので20回塗ってもフェンダーの塗料に比べれば極薄塗装ですね。
ギターの音で塗装が判る人っているんですかね?極端な例を除いてエフェクトをかけるエレキギターに関しては、オカルトの世界だと思ってます。アコースティックやクラシックは塗装で露骨に音が変わりますね。
コンパウンド
本塗りが終わったら、コンパウンドがけに入ります。細かい・中間・粗目の三種類が入った車用の物を今回は使ってます。『超細かい系』のコンパウンドまでかけると見事な鏡面仕上げになるのですが、部屋弾き自分用でハードユースな為、3種類のコンパウンドで仕上げていきます。
写真じゃわかりにくいですが、ピカピカになっていきます。
ボディ面をコンパウンドの粗い目で、ピカピカしてきます。
コンパウンドをかけにくい、細かい場所は荒業(あらわざ)を使います。
綿棒を、
ポキっと半分に折り、
コンパウンドを『細かい目』で仕上げた写真。タバコの柄が映りこんでいます。
鏡面仕上げに近づきました。
組み立て
裏フタは、メイプルの木目の良い物をカットし、ボディと同様に塗装しています。
エスカッション
ジャックふた
ピックアップのザグリ部分に、キッチン用アルミテープを貼ってシールド処理します。
ピックアップは私が生まれて初めて購入した、ダンカン製のハムバッカーで歪み系です。
配線していきます。ボリュームポットはその辺に落ちていた品、ワンボリュームなので配線は簡単です。
ジャックの穴も現物に合わせて開けます。
ボリュームポット部分。
全部組み上げて弦を張って完成!
完成
終わりに
魔改造なので、フレットや細かい微調整など無くできました。制作期間は一か月ほど。ブログではサラッと進行してますが、塗装に何週間も時間がかかってます。
音は、改造前と変わりありません。改造前もそうでしたが、特に良い音でもなく、悪い音という訳でもありません。ダンカンが付いた安めのRGの音です。クリア系のピックアップなら少しは変化あるのかもしれませんが、私は歪み系が好きなので、装着することは一生ないでしょう。
ピックアップをEMGに交換する事を想定して、電池ザグリも用意したのですが、計画は中止になりました。ストラップをつけて弾く時に『バランスが悪かった』ためです。弾いてるとネック落ちします。安物RGの純正ペグが重いのと、ボディを軽く作りすぎたのが原因です。座って弾くには問題は無いのですが(むしろ弾きやすい)、立って弾くとネック落ちで話になりません。ペグを軽量化して、ストラップを12フレットよりに延長するパーツが必要です。原画にあるネギをギミックして作れば良さそうですが、現状のまま部屋で『ちょこっと弾き用』として、娘のおもちゃとして活躍してます。
この改造を行ったのは、2014年の冬頃です。現在も弾いてますが、塗装やボディにトラブルなど無く、元気に使えてます。
ネット上では、様々な改造やギター制作のノウハウがありまが、電動工具を使った物が多いです。私も丸ノコやジグソーなど電動工具を持っていますが、現在住んでいる所が集合住宅の為に使用できません。
手動の工具で『手作り』の方が綺麗にできるような印象を持つ方が多いと思いますが(ハンドメイド等)、それは職人並みの技術があっての話。昨今の電動工具を使ったほうが精度は遥かに上がります。完成度は別として、趣味で楽しむレベルのエレキギターなら手動工具で作れるので、ぜひチャレンジしてみてください。ギターは弾くのはもちろん、作ったり改造したりも楽しいですよ。
10回に別けて投稿しましたが、非常に長くなりました。見ていただいた方ありがとうございました!
以上、ぬむめでした。
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