ぬむめ ブログ

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若い人にも聴いてほしい【44マグナム】がカッコよすぎる



44マグナムというバンドをご存知だろうか。80年代のジャパンヘビーメタルを代表するバンドだ。


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44MAGNUM OFFICIAL WEBSITE



ポールの圧倒的な歌唱力と存在感

ボーカル 梅原 達也(ポール)

黄金期の44マグナムを聴くと、今でも感動で鳥肌がたつ。何といっても圧倒的なポールの歌唱力だ。

ヘビメタの象徴であるハイトーンボイスだけではない。デビュー当時から彼の歌声は『ヘビーメタル以外の何か』を感じたていた。言葉にするのは難しいのだが「ポールが違うジャンルの曲を歌ったら、どんな感じになるのだろうか?」と想像してしまうヘビーメタルの枠だけでは収まらない何かを感じられた。

その歌声は、力強さ・俺がナンバーワンだという絶対の自信・歌いまわしのカッコよさ、ヘビーメタルファンでなくとも、歌声を聴けばその凄さはわかるだろう。


すべてがワルの象徴、だが全てがホンモノだ


ポール以外のメンバーも強烈だ。


ギター 広瀬 さとし(ジミー)

当時のジャパンヘビーメタルのトップグループのギタリストだ。速弾きだけではなくメロディアス。まだ当時はペンタトニック調(一つの弦に対し2音)のフレーズが多かったが、3音使うフレーズを多用し、ハンマリング&プリング(ギターの演奏奏法)でテクニカル路線を切り開いた日本の先駆者だ。


ベース 吉川 裕規(バン

ソリッドなベースでバンドを陰でささえるのだが、ステージ上の彼は動きと見た目が圧倒的だ。ベーシックなベースラインで、比較的に難易度の低いフレーズは、当時のバンド少年に「これなら俺でも弾けるんじゃね?」という夢を与えた。


ドラム 宮脇 知史(ジョー

バンが与えた夢とは逆にジョーのドラムは、少年ドラマーの夢を打ち砕くものだった。80年代当時、日本の先駆けともいえる『ツーバス』(一番大きな足踏み太鼓が2つある)を使い、普通のワンバスドラムセットを買う事すら難しい少年ドラマーに死の烙印を押した。テクニックにおいても、日本で指折りのドラマーだと私は今でも思っている。


この4人のメンバーのサウンドだ。ただカッコいいだけはなく『ホンモノ』なのは言うまでもない。




44マグナムの人気失速


90年代になる頃には、ジャパンヘビーメタル文化が衰退しはじめた。数々のバンドが消えていく中、44マグナムも例外ではなかった。

これは私の個人的な印象なのだが、路線変更(よりポップになった)に失敗した感がある。ミュージシャンは、ファンがどう思おうと、自分のやりたい音楽をやるのがカッコいい。だが、スタイルや音楽性がバブル末期の日本にマッチしていなかったのは確かで、事務所の方針で路線変更がなされたのか、それともバンドの意向なのかはわからない。ファンがそれに対応できなかったのが衰退の原因ではないか。路線変更は音楽ビジネスとして、上手くいかない場合が多い。

私もその変化に対応できなかった一人なのだが、それでもポールの歌唱力は圧倒的であり、今後、日本を代表するボーカリストになる事は間違いと思っていた。




ポールの難病


人気失速したとはいえ、実力のある4人だ。音楽ビジネスよりに軌道修正することもできただろう。しかし、ダメ押しになったのが、ポールが若年性パーキンソン病が発病したことだ。


パーキンソン病(パーキンソンびょう、英: Parkinson’s disease)は、錐体外路症状を示す進行性の神経変性疾患である。アルツハイマー病と並んで頻度の高い神経変性疾患と考えられている[1]。日本では難病(特定疾患)に指定されている。本症以外の変性疾患などによりパーキンソン様症状が見られるものをパーキンソン症候群と呼ぶ。40歳以上の中高年の発症が多く、特に65歳以上の割合が高い。

パーキンソン病 - Wikipedia


パーキンソン病の名を世に知らしめたのは、バックトゥーザフューチャーでお馴染みのマイケル・J・フォックスだ。彼が病気を告白し、パーキンソン病が世の中に認知された事で、同じ病気に苦しむ人達の希望になり、医療も進んでいくきっかけになった。

だが、現在の医療技術でも完治は難しく、音楽活動は難しいものと世間は思っていたのだが、ポールの息子(スティーブ)がサポートし44マグナムは現在も活躍している。

「可哀そう」や「がんばって」と言葉をかけるのは簡単だ。だが、私はポールに「病気でもカッコいいぜ!」と伝えたい。どんな苦難や難病もすべて「カッコいい」に変換して楽しく生きてほしい。私の母(他界)も難病だったので、本人や家族の苦しみの少しはわかるつもりだ。

心の中では「がんばって」と思っていても、私は声に出すのを我慢し「ポールカッコいいぜ!」と言いたい。


ジミーのフライングV


フライングVを使ったギタリストで、世界的に有名なのがマイケルシェンカーやルドルフシェンカーではないだろうか。だが、私の中でミスターフライングVと言えば44マグナムのジミーだ。

中学生時代の私は、FERNANDES(フェルナンデス)から販売されていたジミーモデルが欲しくてたまらなかったのだが、中学生には高すぎた。ジミーが使用していた同スペックモデルが15万、その廉価版が8万円だった。

現物を初めてみたのは、札幌にある玉光堂 四丁目店(現ススキノラフィラ5F)だった。展示されていたのは廉価版の方だったが、ゴールドパーツを使ったフライングVは圧倒的な存在感があり、私の心を鷲掴みにした。

本物版(15万)と廉価版(8万円)の違いは、ピックアップ(EMG81)とフロイドローズ(FRT5)の違いだったと思う。ジミーモデルがきっかけで、私は現在もピックアップはEMG81を使い、フロイドローズを愛するようになった。その話は、機会があれば記事にしたいと思う。

Gibson(ギブソン)のフライングVはミディアムスケール(24 3/4インチ・628mm)だが、ジミーモデルはそれより短いショートスケール(24インチ・609.6mm)だ。ショートスケールのジミーモデルとEMG81やFRT5やすべてのマテリアルが融合し『ジミーサウンド』が完成したのだ。


少し前に、フェルナンデスから復刻版としてジミーモデルが販売された。



私は家族に、このページに書かれている事、44マグナムの思い出を話し、「44マグナムは凄いね」と言ってくれ、インターネットで動画を見るほど、家族は44マグナムに興味を持ってくれた。

そこで私は、中学生当時叶わなかった夢、ジミーモデル復刻版の購入を家族に相談してみた。

家族の回答は、



「死ねや」

たった一言で私の夢は打ち砕かれた。


以上、ぬむめでした。